トップページ

■B級グルメとは?
フリーライターの田沢竜次氏が雑誌『angle』に連載した内容をもとに、1985年に「東京グルメ通信 B級グルメの逆襲」(主婦と生活社)が刊行され、また1986年から文春文庫ビジュアル版において田沢氏もメインライターとして参加した「B級グルメ」シリーズが刊行された事から、「B級グルメ」という用語と概念は広がってきた。

いわゆるご当地グルメにはB級グルメが多い。これは郷土料理とは違って農山漁村とのつながりが薄く歴史も浅いため、売り出しが容易な町おこしの材料として「ご当地グルメ」が用いられ、その点では農山漁村の郷土料理百選と由来を異にする。そのようなB級グルメを利用した地域おこしは各地で行われており、そのような活動をしている団体が各地のB級グルメを持ち寄ってグランプリを競ったB-1グランプリと呼ばれる大会がある。2006年に青森県八戸市で第1回が開催され、毎年1回行われるようになり、一気に全国に広がった。

B-1グランプリ bookmark

「B級ご当地グルメ」で地域おこしをしようという動きが日本各地で見られる中、ご当地グルメを利用し全国に知ってもらえるような宣伝活動をしようとする団体・グループが、日々の活動の成果をお披露目するイベントである。第1回は2006年2月に八戸せんべい汁研究所の企画プロデュースにより青森県八戸市で開催し、10団体が参加した。以降、毎年1回開催している。来場客が出展団体の料理を食べ比べ、投票によりグランプリが決定する。

開催年 開催地 グランプリ 
2006年2月  青森県八戸市  富士宮やきそば  
2007年6月 静岡県富士宮市  富士宮やきそば  
2008年11月  福岡県久留米市  厚木シロコロ・ホルモン  
2009年9月  秋田県横手市  横手やきそば  
2010年9月  神奈川県厚木市  甲府鳥もつ煮  
2011年11月  兵庫県姫路市  ひるぜん焼そば  


B級という価値観 bookmark

こういった表現や評価は価値観の多様化に従って増加する傾向にあり、従来は映画関連でもレンタルビデオなど少ない出資で映画作品が楽しめるようになっていった1980年代以降に「B級映画」などの言葉が一種の揶揄と賞賛をない交ぜにした表現として一般にも用いられるようになっていったが、元々は低予算映画の代名詞的な業界用語で、1932年から1947年に掛けてアメリカ合衆国内で制作された短期間撮影の低予算映画を指していた(→B級映画のなりたち)。

カルト映画は、熱狂的な愛好者層が存在する作品のことであるが、この辺りは低予算映画であっても人を熱中させる要素があったり、後の大スターが有名になる以前に出演していた作品であったり他の分野の大物が主演した作品であったりと言うギャップを楽しんだり(ロナルド・レーガン出演の西部劇やミル・マスカラスらが主演するルチャシネマなどはその好例)と、人により様々な理由により支持されている作品である。ただ「B級映画」の場合は「良質な作品に比べ劣っている」という側面を含むことから、中には封切り直後に「B級作品」と酷評を受け、人々の記憶から消え去った作品も無いではない。

映画以外に目を向けると「B級グルメ」や「B級スポット」などと言う言葉が存在する。これらは上に(長々と)述べたように「カルト的な人気を持つ」一方で「品質的には上質とは言い難い」ような評価を被るものである。例えば食通が唸るような美食がA級のグルメであるとするならば、B級グルメの場合は「街の美味しいラーメン屋」や「意外に美味しいスナック菓子」など、より大衆的でリーズナブル(安価)なものである。